中村久一展に向けて
2014年4月21日
加賀では初めての本格的な個展をお楽しみに。
中村久一 穴窯展 5月16日(金)~25日(日)
この春の日、久一さんは昨年秋に完成した焼締三彩窯に薪をくべていました。手作りのこじんまりとした窯は、パンやピザも焼けますが、プロ仕様の上絵窯です。焼締の器に銀を置き色絵釉を乗せて800度で焼くと、遊び心のある面白い模様が生まれます。加賀の瓦土に惹かれて窯を開いた久一さんですが、もう40年近い年月が流れました。穴窯や登り窯での焼締や自然釉の焼き物を生みだしてきました。東京生まれの久一さん、大らかでゆったりとした人柄でしっかりと加賀の人に愛されています。順番に写真で見てください。
炎の様子を見ながら薪をくべたり、一休みしたり、手作りの鞴も登場 三彩窯の周りは独特の時間が流れています。1か月ほど前に焼いた器たち。
今度の個展は、三彩窯の新作も加わります。
もちろん穴窯の1350度の炎で焼かれた、本格的な焼締の器は健在です。会期中はご夫妻で在廊です。じっくりとおしゃべりするのも楽しみのうち。窯の周りの山はきちんと手入れが行き届き、ふっと気が付くとこんな風に、土止めに久一さんの焼締の器が使われていて、失敗も成功もどこかで渾然一体の風がここにも。
加賀では初めての本格的な個展をお楽しみに。
中村久一 穴窯展 5月16日(金)~25日(日)