九谷村へ、ちょっとドライブ
2014年4月29日
待ちに待った春! ゴールデンウィークが始まりました。たくさんのお休みがあると言っても、銀行も学校も一応カレンダー通りですし、私たち夫婦のように毎日がお休み、時々仕事という方々もおいで(笑い)でしょう。混雑に巻き込まれるのが嫌な私たちは、この期間いつも近場で遊びます。加賀市山中温泉の奥、我谷ダム、九谷ダムを経て大聖寺川を遡ります。古九谷の窯跡がある九谷村近辺が大好きです。ここならだれに気兼ねすることなく伸び伸びと遊べます。川も山も谷も…何故ならここが私たちの(正確に言えば夫の)生まれ故郷だからです。左の写真、娘が撮った私の姿でした。川原で遊ぶおじいさんとおばあさん・・・この川を遡ると白山山系の大日山に至ります。豊かな水量、今年も田植えは大丈夫でしょう。そうしてこの川は三谷川と合流して日本海へ、塩屋港に繋がっています。
林の中には、ひっそりとニリンソウやキクザキイチゲが咲いています。林の中に住む妖精のよう・・・。
義父が山の手入れに通っていた、ひのきもと、というところ。この谷を登り開けたところに桧の林があります。嫁いで間もないころぜんまい取りにつれて行ってもらったことがあるのですが、本当の山奥でした・・・。その時の地下足袋、まだ大事に取っておいてあります。九谷村の奥に真砂という集落がありましたが、今は他の村々と同じように廃村になってしまいました。山中の木地師発祥の地と言われています。大日山登山の入り口でもあり、すぐ隣(?)は福井県です。
集落の跡地、標高200メートル以上(多分)まだ桜が咲いています。来た道をゆっくりともどります。九谷ダム、我谷ダムと道なりに見える湖の美しいこと、幻想的なこと、人ひとりいない静けさ。
我谷ダム湖にかかる吊り橋です。ここが富士写ヶ岳の登り口です。夕方になっていたので登山客は皆下山したのでしょう、パーキングには1台の車も残っていませんでした。登り口に咲いていたイカリソウと、見えにくいのですが笹の花、めったに見ることはできません。ササは40年から60年周期で花をつけ、開花後には枯死するとのこと。稲の穂のような地味な花です(イネ科でした!!)。希少な瞬間に遭遇したのでした。家に帰ってから改ためて花だけを撮りました。ホント、イネ科だ!!
毎年ゴールデンウィークは遠くには行かず、小さな庭や畑仕事(夏野菜を数株植えこむだけですが)、出かけるとしても近場の山や海。そのうちの1日は静かな九谷の山の中で時を過ごします。1年で一番いい季節です(私にとって!!はですが)。故郷を持っている幸せを味わいます。この日は真砂村跡で花山葵(センナ)を摘んで、特製わさび漬けを2瓶作りました。ツーンとくる辛味が、超のつく、美味です。熱いお湯をかけるとか、いろんな方法がありますが、私のレシピは特別です。内緒ですが・・・。