今日のギャラリー萩
2011年9月6日
萩が咲き始めました。
野山に普通に見られる萩は小豆色のものが多いようですが実性院さんの萩は白色です。
参道沿いに咲き乱れる風情はすがすがしく心が洗われるようです。
私は20数年前に2株をいただき我が家に移植しました。
それがギャラリー萩のシンボルツリーとなっています。
萩の花をアップで撮ってみました。
少しずつ咲き始めてきました。
さてこの色会尺一寸皿ですがいかがでしょうか。
見込みにそれぞれ馬と鹿が描かれています。縁は古九谷風です。
お客様のご注文で、馬と鹿を春・夏・秋・冬季節ごとに描き分け、
しかも染付でも同じようにと。
合計16枚を数年がかりで仕上げたというものでした。
手前が冬の馬、躍動する馬二頭の背景は、椿です。
隣は鹿、秋なのでコスモス、奥は夏の馬、蓮が描かれています。
全部並べてみることは叶いませんが、凄い仕事ですね・・・・
注文してくれるお客さんがいないとできない仕事でもありました。
作家を育ててくれるのは、お客様でもあるということでしょう。
縁の模様、古九谷の頃、江戸時代前期から続いてきた伝統的なものですが
不思議な文様です。たまねぎがふたつのようにも見えたり・・・
実は蝶が二羽向かい合わせになっているのです。
よく見ると染付花鳥文大皿の縁にもこの文様があります。
本歌は古九谷ですが、染付用にデザインをしなおしてあります。
白地にブルー、永遠の組み合わせですね。
ちっちゃな壷は「涙壷」、これも古から様々な物語が紡がれてきました。
正則さんの作品。
壽楽窯では正則さんがほとんどの生地を担当しています。