ギャラリー萩

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雪の便り

更新しないままの日々でした。気になりながら今日まで延び延びにしてしまいました。いろんなことがあったのに、もかかわらず・・・。

孫ロス、の日々でありました。毎朝、二階から階段を下りてくる子供たちの足音、「じーじー、バーバー」と呼びに来る声、それから彼らが寝るまで、「お休みなさい」と二階に上がっていく時まで、家じゅう子供たちの声に満ちていた日々が、新年と共に変りました。以前の暮らしが戻ってきた、というもののこんなに静かだったか、不思議なくらいの毎日です。「今あの子ら何してるかな」が私たち夫婦の会話。雪のないお正月は、それだけでもう物足りなく、居心地の悪いこと悪いこと、子供たちと雪がどこでリンクするのかどうか雪のない寂しさは孫のいない寂しさにどこか似ているようでした・・・。夫が友人と屋久島の旅に出かけて留守の間、帰って来る日になって、とうとう降りました。

我が家の玄関から前の道を望む 前日とは別世界 今年の初雪、1月20日の朝。

風も強くサンダーバードは運休、で、夫はその日九州から新幹線を乗り継いで大阪まで来たものの、結局は米原泊まり。次の日のしらさぎで帰り着きました。それでも雪は嬉しいらしく興奮気味です。私は雪が降って心のどこかがホッとしました。雪国に雪が降らないと、降るべき時に降らないとだめなのでしょう。雪国に嫁いで40年、いつの間にかすっかり雪国人です。終日家の中から雪を眺めて過ごしました。薪ストーブがいかにもそれらしく燃え、しんとした雪の世界で過ごす時間を豊かに暖めてくれます。

41年目の結婚記念日、「雪が見たい~」との夫の希望で、白山一里のスキー場へ。ゴンドラに乗って頂上駅へ。晴れ渡る空は美しく、手を伸ばせば届くような近さ、

雪質は、「いい、さらさらして、いいぞ、おい」

Top Hill  で飲む白山キリマンジェロ、そして一年前にもあった鳥箱、今年もリニューアルしたようにきれいです。変わらずにあることが、なぜか嬉しい。昨年は、孫たちとゴンドラでここまで来ました。雪は深く階段も雪に埋まっていましたっけ。雪の中で遊び回る子供たちを追ってフーフー言ってた私達でした。孫ロスは続いています。

「白山は、どっち」 スタッフに尋ねる夫、私達はどこへ行っても白山を探してしまう癖があります。近くに寄り過ぎているので、白山の位置が分かりません。ここから10時間ぐらい先の、この山々の向こうらしいです。

白山の反対側、向うの方が海、日本海です。水平線がうっすらぼやけていて空との境が分かりませんが、多分あの海の上からは此の山の頂が見えているはずでしょう。

林間コースを下に見ながらゴンドラの旅、迫力があって怖いくらいでした。記念日ランチは白山麓名物手打ちそば、帰りには温泉に入って老年二人の旅は、どう見てもそれらしく(笑い)、いい一日でした。

明日から、頑張って働きます。こういう休日が過ごせる田舎の生活です。

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