冬は林檎の季節です。
2011年12月18日
冬は林檎の季節です。
私の実家から毎年この季節になると林檎が送られて来ます。
母も父も亡くなって久しく、妹夫婦が送ってくれているのです。
大震災があった今年、リンゴの箱にはこのようなお手紙が添えてありました。
しみじみ読みました・・・。
「この度の大震災におきまして皆様から沢山の暖かいお電話、お手紙、貴重な物資を頂き
本当に有難う御座いました。私共家族一同、一生忘れません」
このような書き出しから始まり、地震当日の様子、
すべてを流された親戚と20人近い人数で過ごした日々のこと、
防波堤も防風林も無くなった海を眺めながら思うことなどが綴られています。
頑張って収穫の日を迎えたリンゴ農家の方々、本当にご苦労様でした。
また、安全宣言書(放射能測定値)には改めて原発事故の深刻さを知らされました。
私はどんどん東北のもの食べています。私の年代になったら、もう怖くないですもの。
子供たちにはできるだけ安全なものをとは、思っていますが、私に関して言えば
あまり気にせず東北のものを食べようと思っています。
ことし我が家には仙台からの一箱を含め、リンゴが3箱も届きました!!
遠野市の陶芸家菊池さんから届いた箱は、開けた瞬間思わず声を上げてしまったほど
愛らしい顔の林檎たちでした。赤いフジ、黄色い金星、黄緑色の王林です。
金星は初体験のお味でした。爽やかな香りと柔らかな果実を皮ごと味わっています。
先日ご紹介した本間さんが運んできてくださったリンゴは、滴るような蜜が入っています!!
一関市藤沢町のもの。
寒い寒い東北ですが、寒冷地の澄んだ空気が育てるリンゴの美味しさは堪りません。
我が家をお訪ね下さった方々に少しずつお分けして
東北を味わっていただいています。
一歳と四ヶ月の孫の維吹が大の林檎好きです。
皮をむき6等分にしたリンゴを手に持って齧ります。
果汁でべとべと、でも幸せいっぱいの顔を見て、私たちも幸せいっぱいになります。
美味しい季節のものを存分にいただけることほど幸福なことはありません。
地震にも津波にも負けず実った東北の林檎、皆様も召し上がってください。