陶芸家の本間文江さんが加賀にやってきました。
2011年12月10日
11月の終わりの日、岩手県藤沢町(現一関市)から
陶芸家の本間文江さんが加賀にやってきました。
「手あぶり猫」の作家さんです。
この秋の東北の作家たち展で人気の猫ちゃんたちでした。
加佐ノ岬倶楽部でも白銀屋さんでもスタッフの方々から
『猫ちゃんそっくり!!』と言われてしまった文江さん。
藤沢から加賀まで11時間、ほとんどノンストップで運転してきた彼女です。
若さと熱意とでの九谷焼への旅です。
着いた日の夜はもちろん香箱蟹と日本海のお魚。
我が家で二晩お泊りでした。
実は彼女は九谷焼への大きな関心を抱いてきたのでした。
そんな彼女を案内して九谷焼美術館から加佐ノ岬倶楽部へと向かいました。
アローレでは光のインスタレーションに出店するオブジェの展示のお手伝いをしていただきました。
3・11の地震で割れてしまったお父様の大きな壺と、
福島県の陶芸家庄司人志さんの作品のかけらをつないで作ったもの。
全てが壊れてしまった廃墟の中からの命の芽生えの象徴として、
小さな緑の植物が埋め込まれています。
アローレさんで見てくださいね。
右から本間さん、アローレの広報室長太田あゆみさん、
光のインスタレーションに出展する陶芸家道場八重さん、私のオブジェ『復興の灯り』です。
それから能美市に向かい、九谷焼団地を回り、石川県の独立支援工房で
頑張っている若手作家竹内瑠璃さんや霽窯の島田章夫さんたちを訪ねました。
それから再び加賀に入り
栄谷町で穴窯で作陶をしている中村久一さんの工房を訪ねました。
中村さんは、同じ岩手県の陶芸家関口さんの親方です。
それから染付作家の西納三枝さんの工房を訪ね、それから山代温泉の窯跡展示館と回りました。
その後山代温泉の新総湯と古総湯に入りました。
この温泉の内装は地元の作家たちによるタイルで仕上げられているので、
是非にとお勧めしたのは私です。
私がご案内するとこういった過密スケジュールになってしまうのです(笑)。
次の日は白銀屋さんで白猫手あぶりと懐かしの対面をし、
九谷焼体験工房CoCoで色絵の絵付け体験でした。
「筆使いが上手だった」とは指導をしている池島直人さんの感想。
それから金沢へ向かい、次の日は高山の渋草焼きを訪ねる予定とのことで
4日に岩手に帰る、目いっぱいのスケジュールでした。
このところ東北づいている我が家です。
石巻の亀山英児さんの花瓶に庭の秋の名残を活けてみました。
今日初めての雪が降り、本格的な冬の訪れです。