「東北の作家たち展」の名残、晩秋の東北の旅
2011年12月2日
この秋の「東北の作家たち展」の名残、晩秋の東北の旅をしてきました。
仙台の杜の未来舎の斉藤さんの運転でまずは石巻を目指します。
この秋の展示会では青い釉薬が美しい小鉢が人気だった三輪田窯の、亀山英児さんです。
http://minowadagama.jp/
廃校になった分校が工房とお住まいになっています。
明るい奥さまと元気な3人のお子様との暮らしです。
津波の被害は免れたものの、石巻の港町はそっくり無くなってしまいました。
この先のことを思うと不安もたくさんあるでしょうに・・・
直向きに制作に向かっていました。
海岸線を北上し気仙沼から内陸部を目指し、藤沢町の本間伸一さんのところに向かいました。
陶芸家 本間伸一のインタビュー映像(YouTube)
ここで年1回大々的に野焼き祭りが行われています。
http://www.town.fujisawa.iwate.jp/noyaki/noyaki.htm
本間さんはその大きな牽引役を担っておいでです。
岩手の伝統的な養蚕農家を移築して建てた3階建のお住まいに
ご夫妻とお母様と、同じく陶芸家のご長女との4人暮らしです。
手入れの行き届いた雑木林の中に大きな穴窯と小さな穴窯とが築かれています。
お庭で採れたきのこをごちそうになりました。
本間さんはお料理名人でもあり、食卓には岩手のごちそうがたくさん並びました。
遠野市の菊池和好さんの薬師窯です。
大打撃を受けた窯は、この夏たくさんのボランティアの人たちの手によって
耐熱煉瓦の一つ一つが拾い集められ、再びの築窯に使われるようになりました。
この冬奥さまと二人レンガを積みなおします。
がんばれ!頑張れ!と心の中で声援を送りました。
百年以上も経ったぼろぼろの曲り家を菊池さんがコツコツと修復し
住めるようにしたとのことでした。
厳冬期には座敷はマイナス15度にもなってしまうそうで・・・
でも明るいご家族のエネルギーは負けていません。
私も東北仙台の生まれですが
この方々のことを思うとまだまだ弱虫だなと
しみじみわが身を顧みさせられています。
東北と北陸、今回の災害を通じて結ばれた絆をどのように育てていくか
考えているところです。