ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

ランチのこと/株田昌彦 小品展

春4月からランチを始めたギャラリー萩ですが、今更のように、まるでギャラリーとは異質の仕事であることに気付き愕然としています。

それでも、お友達同士連れ立って楽しみに来て下さる方々のことを思うと、感謝しかありません。親戚のおばさん、おばあさんの家でお昼ご飯を頂くという感じをイメージしてランチを始めました。和食、イタリアン、フレンチなどのカテゴリーには入りません。しいて言えば「箸でいただける家庭の洋食」です。地元のお魚となるべく国産のお肉と、近隣のお野菜(料理に使うハーブ類は私の家庭菜園から)を使い、パンの材料やオイル調味料などはなるべくオーガニックのものをと心がけています。材料さえよければ、お塩だけでも美味しくいただけますから、まずは材料選びからですが、だれでもが気軽に買える近くのスーパーが仕入れ先です。身近な家庭料理です。そんなたいそうなお料理ではありません。食べて下さる方のことを思い一生懸命に作っています。これまで家族のためにお料理をしてきた主婦の料理です。こんなのでいいのかしらと毎回ドキドキします。

なるべく地元の作家さんの器を使っています。作家さんについてお話が弾むこともあります。ギャラリーですからやっぱり器を主役に置きたいのです。
そんなに言うほどたくさん持っているわけでも、たいそう高価なものでもありません。ご縁があってギャラリー萩が持つことになった器たちです。それぞれにものがたりがあります。何のこともないランチからそういうものがたりまで話が広がると嬉しくなります。やってよかったとしみじみ思うこともできます。 それでも、お代を頂くことへの後ろめたさというか恐れというか、恐縮ばかりしていました。そんなこんなのランチでしたがあともう少し今月末で冬季休業に入ります。

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そして、3回目になる「株田昌彦展」が始まります。

小さなギャラリーのスケールに合わせての小品展です。
ギャラリストとして胸の高鳴りを感じながら、少しずつ準備を進めています。
「   を運ぶ」というタイトル、株田さんの思いを解きながら絵を鑑賞するそういう個展です。
北陸の田舎町大聖寺から中央画壇にしっかりと迎えられた若い画家株田さんは今40代の終わり、宇都宮大学教授としてしっかりと後進の指導もなさっている今が旬の作家です。
お楽しみに。 続報はまた後で。

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