ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

大聖寺の日々が戻ってきました

東京新宿伊勢丹本店での、2週間の長滞在でした。猛暑の日々をエアコンの効いたデパートの中で過ごしました。どうやら大雨の日もあったようですが、朝の10時から夜8時まで5階グローバルダイニング暮らしです。ジーンケリーの「雨に歌えば」のBGMがかかると外は雨ふりよと伊勢丹の友人が教えてくれました。お客様のお荷物に、ビニールカバーをかける合図でもあるようです。う~ん知らなかった・・・・。お友達が訪ねてくださるとランチタイムは7階のイートパラダイスへ。いつもいつも不思議なのですが、11時のオープン前からいつも行列です。ティータイムもそうです。和食の老舗から地中海料理まで、期間中回りきれなかったほどのラインナップ、食の時代の実感です。それに比べて「器」、特に伝統工芸の器の置かれている状況は危機的です。器をお買い求めくださる方が少ないのです。売り場でしみじみ考えさせられました。売れなければ若い作家は物を作り続けることができなくなる、美しく味のある手仕事が今日まで受け継がれてきたのに勿体ないことです。これからどうしていけばいいのでしょう。

さて大聖寺にある私のギャラリー萩ですが、私のるすの間女性作家8人展が開かれていました。陶芸家、ガラス作家、木工轆轤作家、フラワーアーティスト、写真家たち、若々しくおしゃれな展観で常連のお客様はだいぶ驚かれたようでしたが、今日が搬出です。夕闇迫る中での作業は、いつもですが何となく心寂しいものです。でもこの企画、すごく素敵でした。ギャラリー萩の前庭が1日だけマルシェになって、お弁当まで出ていたのです。あっという間に売り切れで、夫と娘は食べ損ねたとがっかりの様子でした。私の留守中の出来事でした。

さて来週から「東北の作家たち展」が始まります。加賀に戻ってから毎日その準備で飛び回っていました.震災から1年半が経ちました。東北の各地はどのくらい回復したのでしょうか。日々の生活、生きていくための様々な事柄を、どうやって整えてこられたのでしょうか。我慢強く粘り強い東北人の(実は私もですが・・・)頑張りを応援します。再び、DMを・・・。

こんな作品が並ぶ予定です。

村山耕二さん                菊池和義さん                高橋大益さん

亀山英児さん                 中村彩子さん

懐かしい方々に今回、南部鉄器の新人高橋大益さんが加わってくれました。9月21日(金)から30日(日)まで、大聖寺のギャラリー萩、柴山町のホテルアローレロビーギャラリーと、山代温泉九谷焼絵付け体験工房COCOさんと3か所で同時開催です。この機会に加賀市を回遊していただければ幸いです。片山津温泉の街湯、山代温泉の2つの総湯にもお寄りください。その後、橋立町の加佐ノ岬倶楽部です。

私は薫り高いいつもの珈琲をご用意して皆様のお越しをお待ちしています。もうオープンから15年も経ってしまいました。

 

 

 

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