明後日から、ちょっとNYまで・・・
2012年10月22日
今夜から大雨の予想です、日本海側は大荒れだとか・・・・
いよいよ出発の日が近づきました。なぜか今回はドキドキです。荷物はこれからです。いつもですが何か忘れ物があるような、何か大事なことが抜けているような、そんな気分がずっと抜けません。少しセンチになっていくつかのお別れをしてきました(笑い)。
加賀平野、上河崎あたり、稲刈りの終わった後の田んぼです。後ろに白山が見えます。ただのカメラで、ただの人である私が撮ると、どうしてもこんな白山にしかなりません。肉眼ではもっと大きくくっきりしているのに・・・。加賀に戻ってくるころは雪化粧をして、いかにも白山になって迎えてくれるでしょう。行ってきま~す。
右の写真、ギャラリー萩の横の庭です。夏の間大活躍のテーブルとベンチが取り払われて、冬支度です。山法師の葉が色付いています。ブルーベリーも姫リンゴの葉も、そのうち美しく色付いて落ちていきます。左側の夏はぜもきれいに染まります。行ってきます。
夕陽が落ちていきます。ギャラリーのデッキから眺めています。赤く小さな鹿の子の萩が、まだ咲いています。今年の猛暑の名残です。秋の夕陽は静かに長く伸びて、家の中、奥の方まで入り込んでくるようです。語りつくせない夏の日の思い出を、ずーっと大事にしまいこんで、今頃になってから、小出しにしているかのような感じです。行ってきます~。帰ってきたらもう、秋も深まっているのでしょう。
さてお友達のIさんのお宅で、ほうじ茶を頂きました。焙烙で煎るので何とも言えない香りがお部屋に満ちています。注目していただきたいのがこの宝瓶です。福島県の庄司人志さん、琴星窯のもの。東北の作家たち展に出展していた宝瓶です。可愛らしくて、使い勝手も良くって、とたいそうお気に入りとのことです。汲出しは同じ東北の作家、岩手県の関口憲孝さんのしのぎ手です。宝瓶と、とてもいい相性で、これはIさんのセンスが光ります。素朴で、この季節らしい暖かいしつらえです。こういうひと時ともしばしのお別れです。行ってきます。
右の写真は、星野リゾート「界加賀」のおもてなし、の器。夜の蓋もの、弦巻玲子さんのイメージデッサンです。赤で塗り埋め、金と銀の丸を描きます。いろんなイメージが膨らんで、心弾みました。奥にあるのは朝の蓋もの、ちっちゃなてまり型、霽窯の出口和美さんのデザインです。どんな出来上がりになるでしょうか?若い作家たちと新しいものづくりに挑戦するのが大好きです。いいものになりますように・・・。私の留守の間も、きっといろんなことが着々と進んでいきます。行ってきます。
NYではたくさんの人たちが私たちを待ってくれています。Sara Japanese Potteryの上村さん夫婦とスタッフ。裏千家NY本部の弘田先生。MAD美術館のロン・ラバコさん。Jマービスギャラリーの方々、NY陶芸教室のまこ先生、デザイン事務所を開いておいでのIさん、ティファニーの正社員になられたWさん・・・、いろんなご縁が結ばれての今日、たくさんの友人ができました。気分としては、久しぶりに友人を訪ねる旅のはずなのですが、やはりドキドキです。さあ、行ってきます。