春爛漫お茶の愉しみ展 です
2013年4月13日
4月12日金曜日、外は雨・雪・霰・雹・・・大荒れの日でしたが、ギャラリー萩の中は春爛漫、愉しい器たちが並んでいます。
鍛冶師の河上真琴さんのツリーハウス。鍛冶師としてはもう作ることはないだろうという小さな木の人形です。その左にあるのがシンプルな燭台、こちらが本業です。右の写真は金沢の茶箱作家多田恵子さんのものです。左端の手付き籠、古代網代菱模様堤藍の中にこれら全てが(植物の鉢は別ですが)納まっているのです。加賀市の曽宇窯橋本薫さんの赤絵の煎茶碗を手に入れたことから、出来上がった茶箱です。煎茶碗5個は右端にあるクリーム色の大正更紗の仕覆の中にきちんと納まります。お煎茶セットですから茶入れや急須、茶号に菓子皿、茶巾入れに茶托と、細かい道具たちがそれぞれに似合う仕覆を仕立ててもらいました。おままごとのような、見ているだけで愉しいセットではありませんか。今回九谷焼の器を核にした、それぞれ趣の違う茶箱を3点出していただいています。
左は内灘の陶芸家岩崎晴彦さんの碗です。シンプルで暖かな茶碗、自服で一碗・・・お客様にも心を込めて。岩崎さんの器はこんなお値段でいいのかしらと心配になるほどリーズナブルです。何もかも手作りなのに、です。河村さんの木の茶道具たちもそうです。世界中の希少な木の欠片から生み出された茶筅筒や、茶入れ、小箱など、素材の特性を見つめながら生み出されたフォルムの美しいこと。
吉田るみこさんの華やかな色遣いの器です。金彩と色絵の具の絶妙な加減、誰かが「クリムトの絵画のようだな」とつぶやいていました。右の小皿モチーフは富士山ですよ。右は橋本薫さん、染付け大きな鉢、芙蓉手輪花鉢です。軽やかに描かれている伝統模様ですが、どことなくモダンです。新作の珈琲カップ&ソーサーの模様など思わず声を上げそうです。「ほどけた花輪文様」なんて!!母の日のプレゼントにぴったりかもです。この後はあまり上手ではありませんが写真をご覧ください。会場の様子です。
明日4月14日日曜日、九谷焼美術館では開館10周年記念の「桜花茶会」が開かれます。裏千家生熊社中の「花を咲かそう東北応援茶会」です。皆が持ち寄った東北グッズと、若手家具作家浜田健司氏の「流れ棚」でのモダン立礼茶会です。明日こそ必ず晴れますように。