この秋のギャラリー萩の周辺の出来事
2018年10月27日
いつの間にか10月も終盤、もう秋も深まりゆくだけ、
薪ストーブの炎が家族を温めてくれています。
冬を迎えてしまう前に、
この秋のギャラリー萩の周辺の出来事をお伝えしておきたいと思います。
夫の介護は、私から自由な時間を持って行ってしまいました。
声の届く範囲に、いつでもいなければならないというのは思っていた以上に大変でした。
日常のお買いものは勿論、大事な用事も失礼してしまわねばならず
何より行きたいところに行き、見たいものを見、食べたいものを食べに行く、
仲良しの友人と時間を気にせずおしゃべりをする、
今まで当たり前のようだった生活が出来なくなりました。
前にもお知らせ申し上げたように、ギャラリーも休廊です。
この秋、自信を持って準備していた企画展も、作家さんにお詫びを申し上げて中止でした。
八回目を迎えた「東北の作家たち展」は、
山代温泉のCOCOさん(終了)と、柴山町のホテルアローレさん(11月1日~25日)とで開催してくれることになり心底ほっとしました。
震災後も変らず作り続けている作家たち、当たり前のことを淡々と気負わずにこなしている彼らへの応援のつもりでしたが届いた品物からいつも力を与えられています。
仙台市の村山耕二さん、いつもの白瑠璃と仙台ガラスに新しく月山ガラスガ加わっていました。水色の、手に抱ける水のような器です。
宮城県石巻の亀山英児さん、変わらない濃紺の日常の器。工房の周りの山や海からの素材で生まれ出る色の不思議。
福島県二本松の庄司人志さん、どんどん進化して来る練り込み象嵌。こんな手間のかかることを、普段使いにしてしまいます。
宮城県柴田町のジェームスオペさん、イギリス人らしいお茶の器は今年も健在でした。この夏加賀に来られたのですが、お会いできなかったのが残念でした。
岩手県一関の本間文江さん。手あぶり猫ちゃん、加賀にやって来ました。会って来てくださいね。
庭の外れの大きな栗の木、今年も実りました。が、可愛そうなくらい小さいのでした。
しかも虫食いだらけで、せっかくの栗ごはんも美味しくなくがっかりでしたが、喜んで食べていた子達がいたのです。薪小屋の屋根の上で、のんびりと毛づくろいをしたり寝転んでいる2匹、野猿です。
栗の木の下には食べ散らかした栗の実と、多分他所の畑のものと思われる柿の実の食べさしが転がっていました。
屋根の上で、食後ののんびりタイムだったようです。