KUTANI WAVE 2012
2012年3月9日
金沢市にある21世紀美術館の地下に21美シアターという素敵な空間があります。
そこで今日から九谷焼の若手作家の作品や、九谷塾など
九谷焼の新しい試みを KUTANI WAVE1012 という形で展示しています。
今までの展示会にない「クラブ」のような雰囲気でと、
企画者の一人吉田幸央さんがおっしゃっておいででしたが、
都会的でおしゃれな空間に仕上がっていました。
ぜひご覧になってください。3月17日まで、入場無料です。多分。
選ばれた若手作家の作品の中から私のお勧めを一つご紹介します。
奈良出身で加賀に学んだ竹内瑠璃さんの色絵陶箱「風知」です。
小さな命の息遣いが、伝わってくるようです。
蓋を開けてみましょう・・・・。
細く限りなく細いのに力強い線描きの上に、九谷の釉薬が乗っています。
瑠璃さん工夫の色、柔らかなガラスの輝きの中に小さな命がひとつ、ふたつ。
瑠璃ワールドに気が付くと引き込まれていきます。
会場はこんな感じです。暗くて少しわかりにくいのですが
展示台が白くやわらかに光っています。その上に並んだ20組の九谷焼たち。
マイクを持っているのは加賀陶磁器協同組合の理事長山本長左さんです。
そうそうKUTANI WAVE1012は石川県九谷焼協同組合連合会の50周年を記念して催されたものです。
山本理事長が紹介しているのは九谷焼時計です。
今から4年前、私が企画開発にかかわった九谷焼時計、石川県のグッドデザイン賞にも輝き
今やクォーツから機械式時計へと進化をしている、身に着ける九谷焼の代表選手となりました。
若い作家たちと楽しく語り合った素敵な夜でした。