東北の作家たち展Ⅷ アローレ会場も終盤です
2018年11月22日
もう11月も半ば過ぎ、東北の作家たち展Ⅷ アローレ会場も終盤です。
クリスマスの飾り付けがなされて、華やかなロビーに作家ごとのディスプレイが点在します。
若いスタッフのセンスでまとめられた作品達は、ちょっとよそ行きという感じです。
2011年の秋は、被災した作家たちが家族を連れてこのホテルに宿泊させていただきました。
太田社長のプレゼントでした。
温泉とディナーと、子供たちにはプールでの遊びもあって、
震災で疲れた心と体を癒してくれました。
あのひとときは今でも作家たちから忘れ難い思い出として感謝されています。
橋立の宮本さんも一軒家を提供して下さり、何日か滞在する家族もいました。
あの日々から7年が経ちました。
過ぎてしまえば本当にあったことか、とさえ思う非日常の大災害でした。
作家たちは落ち着いた今の静かな日々を、どのような思いで過ごしておいででしょうか?
作品からは変わらぬ意志が、伝わってきます。
何があったとしても私はこれを作り続けていく、これが私の仕事だから。
これが私の人生だから。
妥協のないものづくりのこれが原点かもしれません。
懐かしい彼らとしばし対話を楽しんできました。
アローレ展、今月の25日(日)までです。
本間文江さんの猫は、一匹一匹違います。
本間さんの思い出の中の猫だったり、本から得たイメージだったり、
一緒に暮らしている猫や、訪ねてくる猫たちだったり
いずれにしても丁寧な手作りの中から生まれてくる、ほんものです。
亀山英児さんは石巻の消防団員です。
震災の経験が作家としての彼を大きく成長させてくれたようです。
日常の器を、彼が暮らす土地の材料を使って作り出しています。
ジェームス・オペさん。イギリス人。東北の田舎で雷窯を立ち上げ生きています。
お会いしたことがないのですが人懐っこい優しい人のような気がします。
村山耕二さん。世界中を舞台にして大きく飛び立っています。
大地を熔かしてのガラスづくりの大胆さ。美しいガラスに込められた思いの確かさ強さに惹かれます。
庄司人志さん。練り込み象嵌の進化。
敢えて厄介なことに全力で臨む直向きな魂。いかにも東北人という気がします。