ギャラリー萩

「東北の作家たち」展初日　窯の命と引き換えに

2011年9月16日

いよいよ今日から幕開けです。
初めての５会場、２期でのチャリティー展です。
第１期はギャラリー萩と、柴山町アローレロビーと、
山代温泉九谷焼絵付け体験工房COCOです。
昨日は読売新聞が、
今日は地元ケーブルテレビ、中日新聞、
MROテレビ（放映は日曜１１時半と午後のニュース）、北國新聞と、
たくさんのメディアからの注目をいただきました。

本間文江さんの手あぶり猫たちがお出迎えです。
実はこれは火鉢、背中に小さな火鉢が仕込んであって実用品です。
この猫たち、紐作りで下から上に粘土を積み上げて成形します。
実物大です。子猫もいます。黒猫も三毛猫も、焼締猫なんて初めてですね。

岩手県遠野市の菊池和好さんのお茶道具です。
自然釉のいいお道具類です。
菊池さんの窯は震災で大きな打撃を受けました。
立ち上がれないほどの絶望感の中から、立ち上がり
次のようなメッセージを送ってくれました。

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今回お世話になります、薬師窯の菊池和好です。
本間さんの声掛けから始まり、「杜の未来舎」斎藤さんのご尽力により、
東京・大阪へと出展してまいりました。
震災により、私どもの２０メートルの穴窯は命を落としましたが、
一般、東洋大生のボランティアのお力を借りて、半分近く解体を終えることができました。
日本全国、そして海外からもいらしていただきました。
一期一会、窯の命と引き換えに
忘れられた人の温かさが感じられ、感謝で一杯です。
解体作業は年内続きますが、
来年の築窯に向け日々コツコツと過ごしております。
展示会での数字はなかなか伸びませんが、支えてくれる人たちの応援に
応えるためにもなにかをしなければと、
そして、新しい出会いを求めて展示会に臨んでおります。
加賀は初めての土地です。今回ご支援いただける皆さんに
お会いできること、そして加賀の人たちに作品をご覧いただけることに
感謝しております。
力不足ではありますが宜しくお願い申し上げます。
薬師窯　菊池　和好
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どうぞたくさんの方がお越しくださいますように・・・

このお盆の中に並んだのは岩手県の関口憲孝・好美ご夫妻のもの。
好美さんは加賀市生まれ、九谷焼技術研修所卒業です。
憲孝さんは加賀市栄谷町の中村久一さんに師事しました。
加賀市ゆかりのお二人です。
はじめての里帰り出展です。若々しくフレッシュな器です。