ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

春間近 尾田伊生展に寄せて

もう2月も終わります。
新潟や東北日本海側など大雪に見舞われたこの冬でしたが
ここ大聖寺はそれほどの降りではありませんでした。ただ寒さは身に沁みて感じました。
春が待ちどおしい思いです。

この春のギャラリーは尾田伊生さんの家具展です。
尾田さんは加賀市の生まれです。学生時代に北欧の家具に出会い感動したことが
家具作家への道を志すことになったといいます。
金沢の郊外の丘の上に、工房とギャラリーとゲストハウスを構えています。
昨年のちょうど今頃、雪に埋もれた工房を訪ね、一晩泊めてもらいました。
工房のキッチンでお酒を飲みながら手際よくお料理をしふるまってくれます。
若い轆轤作家たちと一緒にワイワイとにぎやかな夜でした。
漆喰壁のゲストハウスはどこかイタリアの田舎家のような感じ。寒くて誰も入りませんでしたが、
シャワールームなどブルーの壁でした。

尾田さんの家具作りに賭けるエネルギーは凄いものです。
個展前の2か月で会場を埋めるすべての家具を作り上げます。
ほとんど寝てない、まさに木と対峙しながらの、格闘家のような感じといえばいいのでしょうか。
今回の個展に賭ける彼のメッセージです。

家具を作り始めて25年。木の個性と共に道具を創ってきました。
何百年生きた木が持つ、それぞれの個性。
自然体でのものづくり。
これからも初心の自然体で木と向き合っていこうと思っています。

尾田さんの個展は4月6日(金)から15日(日)までです。
タイトルはずばり 木の家具 尾田伊生 


これはカリフラワーの新種、ロマネスクという名の美しい野菜です。
径10センチぐらい、手のひらに乗る大きさ。
美味しいのです。加賀市の農家の方々は新しいものに果敢に挑戦しています。
キウイフルーツを日本で初めて栽培し軌道に乗せたのも加賀市のブドウ農家の人でした。
このロマネスクもきっと日本中に広がるでしょうか?
春のわくわくした気分にさせてくれます。

Scroll Up