ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

明日から上京です

結婚する前5年ほど東京で暮らしていました。新婚生活も東京がスタートでした。もう35年以上も前の話です。凄い勢いでバブル期を越え東京は凄い変貌を遂げたようです。あの頃も地下鉄に慣れずに、地下街をいつもうろうろでした。地上と地下まるで違います。どちらかというと地上を歩く方が好き、地下鉄より電車、バスが好き。ただでさえ方向音痴です。地下に入るともうお手上げです。でもそれが都会、東京です。路線図片手に歩きます。ここ加賀市は都市交通が少ないので、私も車の免許を取り30年になりました。今ではゴールド免許。仕事でマイカーを持ったら1年足らずで5キロも増えたおまけ付でしたが。田舎大好き、海の幸、山の幸、野の幸満杯で毎日がグルメな日々です。

でもでも、東京も好き!行くとなると心が弾むのです。息子二人は東京の大学でした。たまに会いに行くのが楽しみでした。二人とも「やっぱり田舎だね」と、田舎暮らしを選びました。今回は新宿のデパートでの催事の打ち合わせです。年に1・2度石川県の工芸作家のものを持って出かけます。声をかけていただいた時がチャンスですもの。お断りせずにできるだけいいものになるよう(そうすれば次にも声がかかります)頑張ります。というより、ここ石川にはいい作家がたくさんいるのです。いいものがたくさんあるのです。消費者の多い東京は魅力です。具体的に企画がまとまったらここでご紹介します。今回はスカイツリーの膝元、浅草に宿をとりました。6泊8日の東京、デパートの打ち合わせ以外にもいくつかの用事も入り、空いた日は姉や友人に会います。

さて、先日友人たちと「四万十川新聞バック」を作りました。もう10年以上続いているエコ運動です。新聞と糊だけで折りたたんで作ります。高知のおばさん方が知恵を絞って作り出したヒット商品です。ニューヨークのMOMAのショップでも売られています。町おこしの見本みたいなバックです。高知公認のインストラクターからきちんと指導を頂かねば作れません。石川にもインストラクターがいました。私のギャラリーのお客様でもあるKさんがインストラクターです。ニューヨークはじめ外国では日本語の新聞で作ったバックが人気。でも日本では外国の新聞の方がおしゃれに見えるようです。

大・中・小の三種類です。大は新聞紙5枚が重なっています。私のは去年のウイリアムズ王子の結婚式のニュースです。思った以上にいい出来上がり。ここ当分使わずに飾っておくつもりです。この秋のニューヨーク行きには日本の新聞でいくつか作るつもりです。金環日食とほくろ日食の新聞を使う予定です。あと何がいいかなと思案中です。スカイツリーオープンのニュースもありですね。まだちゃんと覚えているかな、ちょっと心配です。

弦巻玲子さんの器です。曽宇窯の橋本俊和・薫さんご夫婦のお弟子さんです。俊和さんは数年前亡くなられて今は薫さんが一人で制作を続けています。橋本夫妻は魯山人の陶芸の師であった須田青華の弟子でしたから、玲子さんはその孫弟子になります。二人の子供を育てながら、自宅前に工房を開きました。東京の美術大学を出て九谷焼を学びに加賀に来た彼女です。結婚と出産と九谷焼作りをひたむきに続けています。東京から田舎へ、特にものづくりはその方がいいみたいです。時たま刺激を受けに東京へ、というのがいいようです。

 

 

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