神在月の 出雲へ
2013年10月16日
「天下無双の大廈(たいか)」と称えられる御本殿を後ろから
縁結びの神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をまつる出雲大社。 国宝である現在の御本殿は1744年に造営され、これまで3度の遷宮が行われてきましたが、今年5月に60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われました。4年がかりで檜皮ぶきの屋根が修復されました。檜皮葺の屋根の美しさ・・・、約70万枚もの膨大な檜皮(ひわだ)が使われています。軒先の厚さは約1mもあります。上の右側の建物に全国の津々浦々から集まった神様たちがお休みです。60年以上たった檜皮に屋根には苔やシダが生えていますが、これもここ1・2年がかりで葺き直すそうです。伊勢神宮の遷宮も今年でしたが、何もかもすべて新しく作り直す伊勢神宮とは違い出雲では過去の修復をしながらの静かな遷宮です。古いものと新しいものが静かに融合して歴史を刻んでいきます。ここでは個人的なお祈りが許されるそうで、私は家内安全をひたすら念じてきました。
その夜は湯の川温泉草庵というこじんまりしたいいお宿でした。出雲への旅は子供たちからのプレゼント、長女が手配してくれました。日本三美人の湯とかで若い女性に人気とか。生まれて初めてのオイルトリートメントまで用意されていて、静かな時間を満喫しました。その夜は台風25号到来、朝早く野分の気配を味わいながら露天風呂に入りました。到着の夜と出発の朝との写真です。
この旅、足立美術館と松江城にももちろん寄ってきました。小さくて見にくいのですが庭の奥に滝があります。借景用に一山を購入して人工の滝を作ったというから驚きです。あまりにも絵のようで、木の葉一枚落ちていない美しさはどこか作りものめいて、私には少々居心地がよくありませんでした。台風一過の松江城の堀川遊覧船にも乗り、ぜんざいと出雲そばとを堪能して、私たち夫婦の熟年の旅はいい旅でした。子供たちへの感謝を!!