ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

11月の日々、思い出すままに

長いご無沙汰でした。ブログは更新してこそのものと、覚悟して始めたはずでしたが、1歳と3歳の男の子の孫の来襲で(笑い)愉しくも超のつく忙しい日が10日間続き、気になりながらブログの手を付けれずにいたのです。そんな日々を。辰口町の石川県動物公園です。

石川動物園私は初めてでしたが森の中のこじんまりとした動物園でした。お掃除や手入れが行き届いていて清潔で子供たちとのびのび遊べました。左はレッサーパンダがお昼ご飯を食べているところ。皮付きのスライスりんごを美味しそうに食べていて、孫が一言「リンゴが食べたい!」帰ってから孫たちにもちろん林檎のおやつを。帰る日です。「ばあば、ありがとう」って、3歳の孫が叫んでいたそうです・・・。別れの日は、やっぱりしんみりです。

先月末からあれこれ忙しい日が続いていました。2回目になるAKIMOTOゼミは、漆の骨董を堪能してからから現代作家の工房を訪ねました。かほく市の漆芸作家藤野征一郎さんの工房です。生地作りから漆の塗までひとりでこなす彼の工房は、木工場でもありました。藤野さんの作品を見ているのは、このゼミに飛び入り参加してくださった世界的な漆作家で修復家更谷富蔵さんです。

11 月2日には山中漆器組合の塗部の審査会、山中漆器を支えている職人さん方の仕事を年1回審査して表彰する会の審査員の一人として参加しました。轆轤部門と蒔絵部門もあって地道に続いています。いつもですが本当ならこれだけの腕を持つ方々、全国レベルでもトップクラスです。バブル崩壊後低迷を続けている漆器業界、年々職人さんが減っています。若い層の後継者が少なくなっています。

左は轆轤部門、右が塗の部門。いずれも力作です。
職人さんたちの情報交換・研修の場でもあるようであちこちで熱心に語り合っています。

さて、東京出張です。今回は京王プラザホテル、人気の日本食レストラン〈かがり〉で加賀・能登の旬彩ランチに、加賀市の打越町のお茶で作った和紅茶「加賀の紅茶」がサービスされることになりました。そのお味見を兼ねて、その後暮れの12月27日から開催される「加賀の工芸の今」の打ち合わせです。同ホテルのロビーギャラリー、まだ12月末の情報はアップされていません。ホテルでの器展の企画は初めてですが、何でもやって見なくては始まりません。お正月返上で頑張ってみるつもりです。DMが出来て来たらブログで紹介します。そうして加賀の器たち、九谷焼と山中塗と吉野谷のガラスの器が、首都圏の車のディーラーさんに気に入っていただき、11店舗全てでお客さんの接待に使っていただけることとなり、見本を抱えての打ち合わせも兼ねての上京です。モノづくりの作家さん泣かせのこんな厳しい時代に本当にありがたいお話です。
萩の剪定とスナップエンドウの種蒔きと、気になっている畑仕事を何とか終え、といっても70%ほどですが。時雨の合間の天気に助けられ無事済ませてから出かけられるのが有難いです。夫婦作家萌窯さんの工房に向かう小松の秋の風景です。

あっそうそう、若い人のパーティもやったのでした。息子の同僚、先輩たち。久しぶりに若い人のメニューで私もだいぶ若返った気分でした。

では行って参ります。

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