薪ストーブ
2012年1月18日
寒い日が続きます。
長男が住む札幌は日中でもマイナス10度とか。
「ほんと寒いよ~」がこの季節彼の口癖です。
私の住む加賀市は日中はマイナスを記録することはあまりありません。
雪国ですからむろん雪は降りますが、有難いことに今年ほとんど降っていません。
お天気が良ければスニーカーで孫とお散歩ができます。
それでも家の中では暖房が不可欠です。我が家では15年前から薪ストーブが主役です。
ストーブの上はもう一つのキッチン。おでんやスープのお鍋がいつも乗っています。
わたしと里帰り中の娘の湯たんぽのお湯もストーブ上のやかんで沸かしたもの、
朝までホカホカと温かいのです。
さて薪のことです。毎年薪小屋いっぱいの薪が必要です。
15年前からその膨大な薪つくりは夫の仕事です。
初めの頃は、山中の木地組合から購入していました。4トントラック一杯分。
それまでの灯油代からするとずいぶん経済的な暖房だと喜びました。
足りない分を知り合いからもらった雑木を割って補います。それがひと仕事・・・です。
よくドラマなどで薪割りのシーンが出てきますが、あんな容易いものではありません。
私たちが分けてもらう雑木のコロには頑固な節目があるので、斧で簡単にパーンとは割れません。
くさびを打ち込んでハンマーで打ち拡げ・・・。
それが暑い夏の仕事です。薪作りに励む夫の姿は実に男らしく、頼もしい限りでした。
ところがここ4・5年前から木地組合の薪が手に入りにくくなり、家での薪割仕事が増えました。
そうして真夏の薪割は年齢とともにきつくなってきたようでした。
そんな訳で夫の還暦のお祝いに電動式の薪割機をプレゼントしました。
十分な薪は私たちにこよない安心感を与えてくれます。
寒い冬の間薪ストーブは私たち家族の中心にあります。
心地よい暖かさです。お風呂上りにその前でうとうとしても風邪をひくこともありません。
吹き抜けの居間と二階の三部屋まで暖まります。次男など冬でもTシャツと短パンだったものです。
昨年夏、夫が新聞紙上で『復活の薪』の記事を見つけました。
「復活の薪」は岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里。津波で倒壊した家屋のがれきが広がるこの地で、被災住民と災害ボランティアがまき作りに励んで作成したものです。
地域住民の働く場を確保し、生活再建につなげるため、そして将来的には法人化と間伐材販売を目指しています。http://kirikirikoku.main.jp/
さっそく申し込んで送ってもらいました。30キロ入り米袋に薪が横に詰めてあり、ちょうど10キロです。
全国から注文が殺到したとのことで、申し込んだ量の三分の一、20袋が秋の中ごろ届きました。
大きさも素材(たぶん杉材が多いようです)も乾燥もよく
燃えやすく火起しにちょうどよく、便利に使っています。
「復活の薪」・・・被災地の里山の復興のために来年以降も続けていくとのこと。
薪を購入するという形で、私たち家族はずっと応援するつもりです。頑張ってください。