ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

明日からいよいよ東北の作家たち展Ⅶが始まります!!

 

仙台から、石巻から、一関から、二本松から続々と荷物が届きました。昨日と今日の2日間で、何とか開梱し展示を終えました。多分350点から400点ありますが、過不足なくギャラリー萩の展示室に収まりました。7年間も続くと、お馴染さんに会えた歓び懐かしさ・・・、一人で味わっていました。午後には北陸中日新聞の若い記者さんの取材があり、いよいよだなと緊張しました。キャプションも揃い、後はたくさんのお客様に見ていただくだけとなりました。できるだけの準備はしたつもりですがこれだけは予測不可能、どうぞたくさんの人が訪ねてくれますように・・・。

  

窓辺には村山耕二さんのガラスを並べています。窓からは、山法師の木、実性院の白萩が見えます。今回の7人の作家たちとその器多くもなく少なくもなくぴったりと収まりました。350点から400点、決して少なくはない数でしたから大変でした。時々夫が様子を見に来て、ライトの調整や吊ものの不具合を直してくれたり・・・、とてもひとりではやれません。ゆったりと椅子に座って時間を過ごしていただけそうです。

  

卵ケースから出てきた村山講師さんの小鳥たち。白瑠璃と仙台ガラスの人気者。出番を待つ白ネコちゃん達は本間文江さんが昔暮らした思い出の猫ちゃん。皆同じモデルのおすまし猫ちゃん達です。制作にはずいぶん苦心をしたと聞いていますが、この子たちはどこ吹く風。

  

宮城県石巻の亀山英児さん。三陸の海の色ブルーと岩や砂浜、サンドベージュの色味の美しさ。女川のホタテガイの粉や、山形の白粘土などが使われています。東北の身近な天然素材が日常の器になっているのです。オペさんの虹色の器たち。イギリス伝統のヘリングボーン模様など、ポットの姿にもふるさとイギリスの香りが色濃く出ているのですね。ギフト用の箱入りペアの用意もされて、敬老の日のプレゼントにぴったりです。

  

福島県二本松の庄司人志さんの練り込み象嵌の器たち。カラフルで暖かく、生活が楽しくなりそうです。ともかく彼の手間を思って、ため息です。仙台市の郊外秋保温泉のガラス作家村山耕二さんのいつもの魅力的な器たち。これ見よがしな技巧を凝らさず、ガラス本来の美しさを圧倒的な造形力で器に仕立てる、凄い力量の作家だと思います。宮城県七ヶ浜町で、津波に流された人々のために大地を熔かすプロジェクトを進めてきました。その土地の砂や土がガラス化されて生まれ出てくるどこにもないそこだけのガラスの誕生です。

  

宮城県の末家焼バッケヤキの後継者加藤まり香さんの若々しい作品。現在京都で修業中です。東北にこのような雅がどのように根付いていくのか楽しみです。仙台生まれですが結婚を機に青森県弘前市で工房を構える漆芸家中村彩子さんのトレーや椀です。使いやすそう・・・、直ぐにでも日常に下したくなる衝動に駆られます。独特の存在感がありますね。

それぞれの作家のものをチョイス、小さな猫ちゃんのリアルなこと。もう少しディスプレイを洗練させないと、せっかくの宝物がそれらしく見えませんね。反省です。明日朝の仕事です。

今年は赤萩が茂りました。矢羽ススキの大株を凌駕して茂っています。こぼれるように咲き乱れ・・・、皆様のお越しをお待ちしています。

 

 

 

 

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