ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

東北の作家たち展Ⅶ 半ばが過ぎて

本間さんの手あぶり猫 ぺルという名のお気に入り猫と我が家の栗。時々雨が降ることもありますが、概ね秋晴れの日々が続きます。萩が咲き乱れ風は心地よく、陽射しは澄明・・・栗の実も毎日コロコロと落ちてきて、じっとしてるのが勿体ない気がしています。栗は毎日拾い集めます。美味しいものなのですぐ食いしん坊の虫が中に入って来るみたいで、心配です。1回目の収穫は長女が持ち帰り早速栗ご飯になった模様。2回目の収穫は次男が担当、鬼皮もしっかり剥いてくれました。渋皮を剥く作業は夜中の12時を回りました。タップリの栗が入った、昆布とお塩だけのお味付けの栗ごはん、美味しかったです。36年前に亡くなった母の大好物でした。栗の木を植えたのも母を偲ぶためでしたが、こんな大きな恵みをシーズンごとに味わっています。

漆作家の松本由衣さんからもらった朝顔、ひと夏楽しんで待ち続けた片身替わり咲です。それこそ、何万通り、一つとして同じものがないのですから、毎朝が楽しみでした。ブルーと白という爽やかな組み合わせなので涼しげで大好きでしたが、やっと秋になってから咲いた貴重なこの花、ご苦労様でした、私のために。別に何も片身替わりでなくてもいいのだけれど、探し続けました。これで完結です。

庭の秋草たちを集めて。夏の名残のマリーゴールドとブルーベリーの実、ミズヒキ草の紅白にニラの花。甘い香りです。こうやって優しい植物たちがが優しい空気を送ってくれます。

今回石巻の亀山英児さんが送ってくれたキャプションです。読んでいただけるかどうか心もとないのですが一つ一つの作品へのコメントが書かれていました。高台部分に気仙沼の帆立貝を塗ってみたとか、山形の白泥を刷毛で塗った、あるいはある日の北上川 さざ波で光がきらきら と作品のネーミングのいわれとかがさり気なくプリントされていて嬉しいことでした。作り手の思いが伝わってくることが、作品を観るうえですごく大事です。

今年はやけに赤萩が元気です。芒の株を覆い尽くす勢いです。お向さんの白萩と対のようで、お客様にも好評です。2階の階段の手すりに紅葉しかかった紫陽花をメインにブルーベリーや水引草を、私の持っている亀山さんの器に投げ入れてみました。

後2日、残り少なくなってしまいましたが、是非お越しくださって、見てください。魂に触れるものと、出会ってほしいと思います。

 

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