西納三枝が来た道
2025年9月3日
9月に入るとギャラリー萩の秋の部が始まります。
6月の春の部の終了直後から予約が入り始めていました。ほとんどが口コミです。
〇〇さんが美味しいって言ってたからとか、○○さんに聞いたのよとか、
面はゆいお褒めの言葉に戸惑ってもおります。
50年の主婦業暮らしの中で培った家庭料理をちょっとおしゃれにして出しているだけのものですから、
一言で言うと恥ずかしい限りなのです。
そうしてやってみると、ギャラリーとランチは、まるで異質なものでした。
気付くのが遅すぎたと、臍を噛む重いです。
でもそれはそれで楽しくもあり、懐かしい人が訪ねてくれたりで喜びもまた多いものでした。
ここ当分続けましょう。
でも企画展期間中はランチはお休みします。
9月の終わりから10月にかけて陶芸家西納三枝さんの個展を致します。
本島に狭い展示空間での個展を快く引き受けてくれた西納さんには感謝しかありません。
じっくりと眺めてじっくりと西納さんと語り合えるようなそんな場にしたいと思っています。
西納三枝が来た道
2025年9月29日(月)~10月5日(日)
AM10:00~PM5:00 期間中無休
富山県小矢部市生まれ
高校時代陶芸教室で山本興山に師事
1979年 昭和54年 矢口永寿に師事
1984年 昭和59年 結婚
正木春蔵に師事
2009年 平成21年 独立
作品も人柄も大好きな陶芸家西納三枝さん。
ちょっと見地味な普通の主婦なのだが知れば知るほど只者ではなくなってくる。
子供のころテレビで見た加藤唐九郎の仕事を見てこういうこと(陶芸)をやりたいと思い高校では小矢部市の陶芸家山本興山に学び、
卒業後は松任市のセラミック会社に入り、その間寺井の九谷焼伝承教室で成型と絵付けを学んでいる。
その後加賀市山中町の矢口永寿に師事し本格的に九谷焼の世界に入る。
そして結婚。4人の子供に恵まれた。
正木春蔵に師事し20数年にわたり絵付師として働く。
仕事と育児と主婦業とをこなしてきた。
「夫の両親には感謝しかない」と言うが、いいお嫁さんでもあったのだなと思う。
独立後自分の作りたいものを一から作り上げる苦労と喜びを味わいながらこつこつと作り続けてきた。
身近に側にいてくれる優しい器は今静かに人気が出ている。
義父母の畑を受け継いで同じものを植え育てている。頂いた胡瓜と茄子の美味しさは極み。畑仕事も只者ではなかった。