ギャラリー萩

石川県加賀市 「ギャラリー萩」のホームページです。

描かずにいると禁断症状が・・・

河島洋・万璃展好評開催中です。10日(金)から今日まで洋さん・万璃さんとず~と一緒。毎日たくさんおしゃべりをしています。やっぱりそうか、でもすごいなと思ったのが「描かずにいると禁断症状が出るのよね」という万璃さんの一言です。描くのが好き、だから続けて来られた40年だったわ、と。絵描きになりたかった洋さん、グラフィックデザイナーを目指していた万璃さん。ある広告会社で出会って、洋さんが21歳、万璃さんが19歳で結婚。絵を描くことで生きて行く道として焼き物の絵付けの仕事を始めたということでした。初めは問屋さんの下請け仕事から始め、ある年伝統工芸展に夫婦で初出展し、しかも初入賞してしまい、二人一緒に作家の道へ。思いがけない人生になってしまったのでした。でもきっとこれしかない道をいつの間にか歩んでいた、ということなのでしょう。

さて今夜は洋さんの作品を出来るだけ紹介してみます、写真のまずさは、お許しを。

一陶一心 ひとつひとつの作品に命を込めて 洋さんの書です。 たぶん万璃さんも同じ思いです。平成の吉田屋 河島洋 彼の気概が溢れだしている書です。繊細な筆遣いの絵からは想像できない太く力強い書です。この暖簾の前に万璃さんの作品2点。左 色絵壺 銀月夜。右は色絵 花魂文皿。

① 創吉田屋加賀黒朝顔文ぐい呑              ② 創吉田屋五輪塔

③ 創吉田屋加賀黒 抹茶碗                ④  創吉田屋菊文急須

⑤ 創吉田屋鳳凰の図香炉                 ⑥  創吉田屋鴨型香合

⑦ 吉田屋朝顔文 水指                   ⑧ 創吉田屋加賀黒朝顔の図 壺

それぞれの写真の作品の大きさですが、小さい順に⑥の香合、①の盃 ③の抹茶碗 ⑤香炉④急須そして②の五輪塔 、⑦の水指 ⑧の加賀黒の朝顔の壺です。朝顔は多分洋さんが好きなモチーフなのでしょう。小さいものも大きなものも、下図なしのフリーハンドで、思いのままに勢いのままに描きこんであります。生き生きとした繊細な運筆、古典柄も河島風に新しく蘇ります。加賀黒との出会いも新鮮な吉田屋を生みました。艶やかな、魅力的な黒です。焼き物の不思議は増すばかりです。

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