もう終盤です、河島洋・万璃展
2014年10月17日
台風も来ましたが、おおよそ秋晴れに恵まれた10日間でした。もう風が冷たくなってきました。萩の花も終わり、まだ紅葉には早いのですが冬の到来がそんなに遅くはないのだと感じさせられています。今回は万璃さんの作品をご紹介します。
陶額です。タイトルは「玄冬」。冬の日に凛と咲く椿。万璃さんの生き方のようでもあり、素敵です。モノトーンの額に赤の台紙が絵の印象を際立たせています。
塩屋港近くの鹿島の杜。昼間の姿デイライトと夜のトワイライト。表情の違いを味わいたいと、同じ方が2枚ともお求めくださいました。万璃さんらしいこだわりの作品です。
山帰来の図、二点。壺と水指と。同じモチーフですが表現が微妙に違います。多分デビュー当時から彼女の得意なデザインです。私にとってずっと前から「憧れの女流作家」でした。
新しい挑戦のような作品です。マットな金地に竹の葉文様。大胆な角鉢です。かなり大きな存在感のある生地、夫である洋さんの作です。万璃さんの生地の全ては洋さんが作ります。右は木通(アケビ)文壺。目には見えない自然物の魂を、まさにあるかの如くに捉える、という制作姿勢をずっと続けてきた万璃さんです。お掃除大好きな主婦でもあり、母親でもあり、妻でもある平凡な日常の中から、このような精神性の高い焼き物が生み出されていることの素晴らしさ・・・。夫の洋さんと一緒に、これからもずっと描くことを続けて行かれるに違いありません。
この後ギャラリーは、早目の冬休みに入ります。ごきげんよう・・・。